FC2ブログ

Entries

百人一首 平安の雅に浸る 31.坂上是則

朝ぼらけ有明の月と見るまでに 吉野の里にふれる白雪歌の拡大解釈: うっすらと夜が明けようとする時刻、周囲を山々に囲まれた吉野の宿で、身ぶるいするほどの冷え込みに目が覚めた。屋外はぼんやりと明るく、ならば旅の思い出に、有明の月の残照に浮かぶ吉野の山々を見ておこうと、戸を開けてみて驚いた。なんと夜のうちに雪が降り、吉野の里を白一色に覆い尽くしているではないか。沈まんとする月の光を反射した怪しいまでに美し...

「百人一首 平安の雅に浸る」 30. 壬生忠岑

有明のつれなく見えし別れより 暁ばかり憂きものはなし歌の拡大解釈: 少し前まで、あれほど心を通わせていた二人なのに、あの朝のあなたのつれない素振に、私の心はすっかり打ち砕かれてしまいました。いったい何があったというのでしょう。あの日以来、夜明け時ともなると、西の空にぼんやりと残っている有明の月のように、切なくも割り切れない気持ちにとりつかれてしまう私です。作者と歌の背景: 壬生忠岑(みぶのただみね)...

「百人一首平安の雅に浸る」:29 凡河内躬恒

心あてに折らばや折らむ初霜の 置きまどはせる白菊の花歌の拡大解釈: 朝方の冷え込みで目を覚ますと、辺り一面に初霜が降りているではないか。菊を飾ろうと庭に降りてみたが、どこもかしこも真っ白で、どれが白菊なのかさっぱりわからない。ならば当てずっぽうに折ってみよう。白い菊が白い霜に隠れて私を惑わす季節が、今年もやってきたのだなあ。作者と歌の背景: 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)は、紀貫之などと『古今集...

「百人一首 平安の雅に浸る 」 28.源宗于朝臣

山里は冬ぞさびしさまさりける 人めも草もかれぬと思へば歌の拡大解釈: 山里とは、そもそもが寂しく侘しいものだ。それでも、春には桜が咲き、秋には紅葉(もみじ)が色づき、心を和ませてくれる。ところが冬になると、訪ねてくる人もかれ(離れ)、草木もかれ(枯れ)はててしまう。そう思っただけで、身も心も凍るばかりに冷え込んで、寂しさ侘しさがつのるばかりだ。作者と歌の背景: 作者の源宗于(みなもとのむねゆき)は、...

「百人一首 平安の雅に浸る」 27.中納言兼輔

みかの原わきて流るるいづみ川 いつ見きとてか恋しかるらむ歌の拡大解釈: かつて歴代の天皇さまが離宮を築かれた由緒ある甕の原(みかのはら)には、太古の昔に大きな瓶がうずめられ、そこからわき(湧き)出した水が、この地を二つにわき(分き)て流れる、泉(いづみ)川になったと言い伝えられています。私はこの川を見るたびに、いったい何時(いつ)あなたをお見かけしたのか、いまではそのことさえわからないほどに心が乱れ...

百人一首 平安の雅に浸る 26.貞信公

小倉山みねのもみぢ葉心あらば いまひとたびの行幸(みゆき)またなむ歌の拡大解釈: いまが盛りとばかりに、全山を錦のごとく染め上げた小倉山のもみじ葉よ。今日、宇多上皇さまが御幸なされ、感激もひとしおに御子・醍醐天皇さまにも、ぜひご覧頂きたいとのお言葉を賜った。もみじ葉よ、お前に心があるならば、天皇さまの行幸があるまで、このみごとなまでの美しさをどうか保っておいてくれないか。者と歌の背景: 貞信公(ていし...

百人一首 平安の雅に浸る 25. 三条右大臣

名にし負はば逢坂山のさねかづら 人に知られでくるよしもがな歌の拡大解釈: 逢坂山に自生するさねかづらよ。お前の名前(あふさかやまのさねかづら)は「逢ふて寝る」という、含蓄のある意味合いをもっているのだから、是非ともそれにあやかりたいものだ。かづらの蔓を手繰(ぐ)り寄せ、恋人のもとにたどり着き、思いをとげる…。そんな妙案はないのだろうか…。作者と歌の背景: 三条右大臣とは、醍醐天皇の外祖父(内大臣藤原高...

百人一首 平安の雅に浸る 24.菅家

このたびは幣(ぬさ)もとりあへず手向山 (たむけやま) もみぢのにしき神のまにまに歌の拡大解釈: このたびの宇多上皇さまの吉野へのお旅立ちは、急に決まったことでもあり、神様にお供えする幣(穢れを祓う神事の用具)の用意もままなりませんでした。取りあえずと言っては申し訳ありませんが、手向山の錦のように美しい紅葉を、弊としてお供えいたします。神様の御心のままにお受け取りいただければ幸いです。作者と歌の背景: ...

Appendix

プロフィール

札幌南高校を1963年に卒業した13期東京同期会の仲間の交流の場として2006年12月に開設



★編集部へのご質問等のご連絡は左側サイドのずっと下の方にある「編集部宛連絡メール」欄をご利用下さい。

元気会雑談サロン

ちょっとした情報提供やお知恵拝借など気楽な意見交流の場です。
アンダーラインのある記事タイトルをクリックすると、記事本文を読めます。
投稿済の記事への感想等はタイトルをクリックしてお書き下さい。
新しい投稿記事は「投稿する」欄をクリックしてお書き下さい。
ずっと下の方にある「仲間のHPへのリンク欄」に読みやすい大活字版の元気会雑談サロンを設けています。写真の投稿もオーケーです。

最近の記事へのコメント

投稿記事への読者の感想等コメントを、新しい順に10本表示します。 タイトルをクリックしてコメントの文章をお読み下さい。 悪戯コメントと見当がついた場合は黙殺・無視して、文中のURLにさわらないようにして下さい。
2021年3月末現在の収録記事本数は2646本です。

最新記事一覧

13期元気会ブログへの投稿とコメントの出し方 Jan 01, 2035
とぼとぼと馬車馬のごとくー20                       渡米前 Apr 17, 2021
久楚辞の漫筆録第五十三回 他者への寛容さ Apr 14, 2021
長沼町の丹頂鶴 Apr 12, 2021
中島公園界隈(12) Apr 09, 2021
百人一首 平安の雅に浸る 31.坂上是則 Apr 06, 2021
薬樹院の太閤桜 Apr 03, 2021
久楚辞の漫筆録:第五十二回 家系図 Mar 31, 2021
黄砂に霞む満月と桜 Mar 30, 2021
早春の午後 Mar 29, 2021

記事・コメントの検索

過去のたくさんの記事やコメントから興味深い記事・コメントを探してみましょう。
検索したい語句(1つ)を四角い空欄の中に入力して「検索」をクリックして下さい。表示される見出し一覧の日付欄をクリックすると記事全文が表示されます。

全部の記事を調べる方法

過去の全部の記事を表示する

上の行の「過去の全部の記事を表示する」をクリックしていただくと、札幌南高13期東京同期会ブログの全部の記事のタイトル等見出しが新しい順に表示されます。興味のある記事タイトルをクリックすると、記事全体が表示されます。

記事の月別分類

読みたい月をクリックして表示される見出し一覧の日付欄をクリックすると、その日の記事全文が表示されます。
 

編集部宛連絡メール

ご意見・ご質問などお待ちしています。 ブログ等のインターネット利用技術の相談もお受けします。

送信者の名前:
送信者のメールアドレス:
件 名:
本 文:

当ブログの閲覧者数

アクセス・カウンターの数字にカーソルを合わせるとアクセス・グラフが表示され、直近8日間の閲覧人数がわかります。