札幌南高13期東京同期会
13期元気会の仲間の交流の場
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二冊の本のご紹介
佐藤氏の「江戸」に関する本の推薦に触発された訳でもありませんが、ちょうど私も「江戸物」を読み終わったところでしたので、ご紹介します。 もうすでに読まれた方も多いことと思いますが、一冊は「「日本問答」 田中優子、松岡正剛著、岩波新書 940円と、この「日本問答」から必然的に派生した「江戸問答」 田中優子、松岡正剛著 岩波新書 1000円です。紹介するまでもなく、田中優子さんは、我々より3歳くらい年...
おもしろい伝記『遠い崖』
本記事は2010年2月25日に掲載された記事の再掲載です。『遠い崖―アーネスト・サトウ日記抄』は、大佛次郎賞を受賞した歴史家の萩原延壽の代表作。朝日新聞に断続的に足かけ15年連載され、単行本14巻、文庫版14巻が、朝日新聞社から刊行されている大部の伝記です。 萩原延壽は東大法学部で岡義武教授に師事、英米の大学に長く留学したが、終生、大学に籍をおくことを断り続けた在野の歴史家で、2001年に75歳で亡くなりまし...
面白かった本
本記事は2010年2月3日に掲載された記事の再掲載です。ドナルド・キーン「日本人の戦争 作家の日記を読む」 日本を深く知る米国人が複眼で捉えた日本人論。 この本は、日本文学研究者で文化勲章受章者でもあるドナルド・キーン氏が、「作家と戦争」をテーマに、日本人の精神史に鋭く切り込んだ意欲作です。太平洋戦争が始まった昭和16年から占領下の昭和21年まで、日本人は戦争とどう向き合い、生き抜いたのか。作家の日記をも...
二冊の本のご紹介 -「暴力」って何?-
今、自分の部屋にある暦4つを確認したが元号を書いたものはない。すべて西暦。 仕方がないので、2021年の年明けに当たり、皆様にとって今年は昨年よりも良い年となりますよう心から祈念いたします、とする。それにしても、これほど急激に元号離れするとは。そのくせ、何かの窓口では、突然、しかも当然のように「元号で記入願います」と言われる変な国。 新年早々ふさわしい話題かどうかは分からないが、米国での連邦...
「精神障碍ってなんだ?」 推薦図書紹介
たまたま、妻が枕元においてくれた本を、何の考えもなしに手に取って読み始めた。それが、向谷地生良著の『べてるな人びと』(一麦出版社)であった。 「精神障碍者」に関しては、長年勤めた職場でも何度か問題となり、管理職にとっても頭の痛い問題であった。私の知っている限りでも、自殺者2名、同未遂1名、そのほか幸い見つかったが、突然の失踪者2名を含め十数人のメンタルプロブレムによる故障者を出している。約1500名...
白洲 次郎って知ってる
(この記事は2009年9月に公開された記事の再掲載です。下のコメントもクリックしてお読み下さい。)“白洲次郎”って、先週までNHKで放送されたドラマスペシャルの主人公で、敗戦後の日本の復興の裏舞台で、活躍した“知られざる快男子”です。オレが、ナンでコンナ事を言い出したかと云うと、我が家の直ぐ傍に、白洲次郎が住んでいた旧邸があるんだ。 「我が家の傍に、旧白洲邸がある」ちゅ~のは、少しオコガマシイ話で、正...
面白かった本
本記事は2009年8月1日に掲載された記事の再掲載です。 『九つの物語(ナイン・ストーリーズ)』J・D・サリンジャーさりげないシーンに人生の深淵が垣間見える、珠玉の短編が並びます。前回取り上げた『ライ麦畑』「http://minami13.blog.fc2.com/blog-entry-875.html」は、少年期の心理的葛藤を軽妙な語り口で描き切った傑作ですが、それだけがサリンジャーの魅力ではありません。『九つの物語』は、読後、感動・疑問・違和感など複...
知の巨人外山滋比古さん逝く
1. 英文学者の外山滋比古さんが96歳で死去されたそうです。 2. 外山さんは、90歳を超えても知的創造を続けた知の巨人でした。 僕のリタイヤ生活において、外山滋比古さんが説く「思考の整理学」流の日常生活の極意の数々は いい指針になりました。3. デジタル切り抜き帳で、外山さん関係記事を読みかえしたなかで、外山さんの面目躍如と思った3年前の 雑誌記事のPDFファイルを紹介します。 下記アドレスをクリックして...